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2007年10月22日

10月22日の回

土曜日に入院している知り合いのお見舞いで、病院に行ってきました。

入院病棟にはヒサビサに行きましたが、やはり暗いです。


私も、小学生の頃、入院していました。

私が乳幼児の頃に高いところから落ちて、右腕の肘を複雑骨折してしまいました。
骨がくっついたはよいのですが、まっすぐに腕を伸ばせない状態でくっついてしまったのです。
おかげで小学校の体育の時間などでよくある、前習えも、まっすぐに出来ないようになっていました。
鉛筆もまっすぐ持てなかったので、文字も下手くそでしたし、鉄棒も上手く回れませんでした。

その曲がった右腕を、小学校3年生の時に整形手術で直すため、夏休みの一ヶ月間入院したのでした。

入院したのは6人部屋で、みんな私よりも年上で中学生や高校生ばかりの部屋でした。
みんな長い入院組で、ベテラン(?)の人達でした。

入院した晩に、隣のベッドのお兄さんにカッターナイフで「刺すぞ」と脅され、恐ろしい思いをしました。
今思えばですが、隣のお兄さんの、たんなる退屈しのぎの冗談だったのだと思います。

そのお兄さんとは後で仲良くなり、コロコロコミックをよく貸してもらうようになりました。
子供心にコロコロコミックのドラえもんは生きる全てに近いものであり、大袈裟でも何でもなく、本当に心の支えでした。

土曜日や日曜日になると、6人部屋のみんなのところに親御さんがお見舞いに来ます。
いろんな本や、おもちゃや、おみやげを持って、お父さんやお母さんがお見舞いに来ます。

でも、ウチの親はあまり来てくれませんでした。
来てもスグに帰ってしまうのです。まぁ、命に別状があるわけでもないので問題はないのですが。
来たら来たで、置いてある共用のテレビを勝手につけて競馬中継を見ていました。
看護婦さんに何度も怒られているのを見て、とても恥ずかしい思いをしました。

それでも早く帰られると、さみしいもので。
布団をかぶってドラえもんを読みながら、私は泣いていました。

右腕の手術は成功しました。
ですが、全身麻酔は子供の身体にはとてもキツク、手術直後から高熱が出ました。
ほんとうに考えられないくらいツラく、なんども殺してくれと叫んで暴れていました。


それでも、私は6人部屋の誰よりも早く退院できました。

入院するというのは、別世界で暮らすようなものです。
ましてや困難な病気などの入院は、生きる希望を持ち続けるだけで、大変です。

みなが、入院生活などすることのなきよう、健康に留意していただければ幸いです。
また、健康でいられる一日一日に感謝してくだされば、なお幸いです。


投稿者 ishizu : 2007年10月22日 16:55

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